マンション発売２１％増

不動産経済研究所が１８日発表した１０月の首都圏（東京、神奈川、埼玉、千葉）のマンション発売戸数は、前年同月比２１．４％増の３５０６戸と、６か月連続で前年実績を上回りました。

発売戸数は１０月としては２０１０年（３７１８戸）以来、３年ぶりの高水準でした。発売した月に売れた物件の割合を示す契約率は、６．９ポイント増の７９．６％と５か月ぶりに８０％を割り込みました。ただ、好不調の目安とされる７０％は９か月連続で超えました。

販売在庫は３７７１戸と、１９９０年９月（３６５６戸）以来、２３年１か月ぶりの低水準でした。

９月末までに契約すれば、消費税率が８％になる来月４月以降の引き渡しでも５％の税率で済む経過措置があり、駆け込み需要を見込んで、大型物件の販売が相次いだためです。同研究所は「発売戸数の水準は依然高く、駆け込み需要の反動という認識はない」とみています。

一方、近畿圏（大阪、京都、兵庫、滋賀、和歌山）の発売戸数は３３．４％減の１４０４戸と大幅に落ち込みました。１０月としては９１年（１２７８戸）以来、２２年ぶりの低水準で、９月の大量供給の反動が出たとみています。


総務部　小杉　勉

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