Ｊリート弾力的購入

日本銀行の黒田東彦総裁は１１日の記者会見で、金融緩和のため買い入れている不動産投資信託（Ｊリート）について、「（２０１３年末の残高見通しの）１４００億円は買い入れ上限ではない」と述べました。Ｊリートは市場規模が小さく、保有残高が１４００億円に近づいており、日銀が今後買い入れを控えるとの観測が出ていました。黒田総裁の発言は、こうした見方を否定した上で、弾力的な買い入れを行う姿勢を示したものです。

日銀は４月に導入した「量的・質的金融緩和」で、Ｊリートについて、「年間３００億円に相当するペースで増加するよう買い入れを行う」方針を決め、１１日の金融政策決定会合でもこの方針を維持しました。

保有残高は１２年末の約１１００億円から１４００億円に増える見通しですが、保有残高はすでに１３００億円を超えています。

総務部　小杉　勉

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