ゼネコン・不動産 増収

ゼネコン大手４社や不動産大手５社の２０１４３月期連結決算が１３日、出そろいました。景気回復による内需の拡大が好調だったことから増収増益の企業が相次ぎました。


【ゼネコン４社（大林組・大成建設・鹿島・清水建設）】
東北の復興などの公共工事の増加や消費税増税前の駆け込み需要などを受け、全社が増収となりました。本業のもうけを示す営業利益は、大林組を除く３社で増益となりました。

大林組は、前期まで売上高でトップだった鹿島を抜きました。しかし、人手不足による人件費上昇などで利益率が悪化し、営業利益が減少しました。ほかの３社は、不採算が見込まれる工事の受注を減らすなどして利益率を改善しました。

１５年３月期も、公共事業や民間のオフィス建築需要などが予想され、４社が増収を見込んでいます。


【不動産５社（三井不動産・三菱地所・住友不動産・東急不動産ＨＤ・野村不動産ＨＤ）】
マンション販売やオフィスビルの賃貸などが好調で、全社が増収増益でした。アベノミクスによる景気回復やローン金利の先高感、消費増税前の駆け込み需要などが追い風となりました。

住友不動産はマンション販売とオフィスビルの賃貸が好調で、売上高とすべての利益がこれまでの最高を上回りました。最大手の三井不動産もマンション、戸建てとも分譲住宅の販売が順調だったほか、賃貸も前年度に完成したオフィスビル「日本橋アステラス三井ビルディング」などが順調でした。１５年３月期の業績予想は、マンション販売の減少などを見込む三菱地所を除く４社が増収増益を予想しています。


総務部　小杉　勉
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